1018.残業男子(2021.5.3掲載)
最新の国民健康・栄養調査の結果を解析すると、「残業する人ほど不健康」という傾向がわかってきた。 まず、1週間に49時間以上働いている残業人の野菜摂取量は1日270gで、推奨量の350gを下回っている。野菜はビタミンや食物繊維が豊富でカリウムも多く含むのに。 さらに、残業が多い男性の肥満割合は32.2%で女性の21.9%より10ポイント以上多い。確かに、周囲を見渡すと過酷な残業をこなす男性スタッフほど肥満傾向にあるな。 残業男子に限らず、働き盛りの男性がまあまあ不健康な要因の一つに、「食事の際の栄養価をあまり気にしていない」という点があげられる。 「食品を選択する際に重視する点」についてのアンケート結果を見ると、「栄養価」については女性の半数以上が気にしているのに対し、男性は3割どまり。男性の寿命が短いのは生物学的な要因と共に、「飲酒、喫煙、食生活」が関与しているのではないだろうか。 ならば、意識すべき栄養素は何か。 まず、肉と骨のためにタンパク質とビタミンD。 巣ごもりストレスで炭水化物に走るとタンパク質不足で筋肉が落ちるから、体重1kg当たり1日0.66gのタンパク質。そして骨には1日8.5μgのビタミンDと日光浴。 塩分摂取基準も厳しくなった。 男性は7.5g、女性は6.5gが1日摂取量の目標値。さらにカリウムも摂取してナトリウムの弊害を緩和すべし。 とはいうものの、深く考えずに爆食してしまうのが残業男子。小生も、ご飯+ラーメン+たこ焼きという炭水化物祭りに走ってしまったことがある。 ならば、鶏胸肉+シーチキン+かつお節で、タンパク質祭りはどうかと意気込む今日この頃なのである。
\\\\
|
column menu
|