1190.プロとアマチュア(2024.10.7掲載)
プロとアマチュアの違いについては、さまざまなジャンルで議論が交わされているが、本稿ではこれまでに筆者が直接賜ったプロ語録を紹介し、その壁の高さを実感してみたい。 文章のプロ。 40年にわたる新聞記者生活を終え、今は文章上達教室を主宰する65歳曰く、「物書きはサービス業です。読者を持ち上げてなんぼ。アマチュアの文章はひとりよがりの上から目線だからすぐにわかる」。 ビリヤードのプロ。 プロ歴20年の52歳曰く、「入らない球は狙わない」。当たり前のようだが難しい。アマチュアは「外してもともと」と難球を狙う。プロは「外したらメシが食えない」と、難球の場合、手球を隠して相手のファウルを誘う。 野球のプロ。 友人の兄が2年間だけプロ球団に在籍。一度聞いてみたかった質問をぶつけた。「プロ野球のキャンプは音楽なんか流したりして楽しいんでしょ。選手も笑ってるし」。好々爺の65歳曰く、「練習はアマチュアの100倍キツイ。それでも笑ってしまうほど野球が好きなバカの集団がプロだ」。 相撲のプロ。 かつて陸上自衛隊相撲部で国体出場したうどん屋のおやじ。プロ経験はないが、1メートル80センチ、100キロで外見は親方の65歳曰く、「ゴルフなんかだとアマチュアがプロに勝つこともあるが、相撲のプロは絶対にアマチュアに負けない。以前、二子山部屋の序二段とやったことがあるが、全く動かなかった」 プロの壁4態。お客様第一で、危険を冒さず、笑うほど仕事を愛し、絶対に勝つ。 語録を明日の糧としたい。
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