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以前、NHK特集で見た「ふたごの不思議に学べ!」は、全く同じ遺伝子を持つ一卵性の双子を研究することで、教育や老化防止に関する貴重な情報を得るという刺激的な内容だった。 まずは教育。 一卵性の双子が生まれる確率は民族を問わず約0.4%だが、東京大学教育学部付属中学は全校生徒約700人中116人が双子という実験校。ここで蓄積された60年分のデータから次のことがわかった。 「社会科の成績は双子で似るが、数学は似ない」 つまり遺伝ではなく本人の努力ということ。センター試験の数学が、わずか70点だった小生、不出来を親のせいにしてはいけない。 「短距離走のタイムは双子で似るが、長距離走は似ない」 これも遺伝より努力ということ。マラソン大会が憂鬱だった小生、持久力のなさは根性のなさに他ならない。 そして老化。 幼い頃は全く見分けのつかなかった双子が、年齢と共に違う顔になってくる場合がある。それは、肌の老化に関わる3つの要因に違いがあったから。 「日焼け、喫煙、ストレス」 結婚で赤道付近の国に転居した双子の片方は明らかに皺が多かった。30年間喫煙を続けた事例も然り。 ならば食生活はどうか。 あくまで自説だが、「双子の相手よりおいしい物を食べると、より若く見られる」というのはどうだろう。 おいしい物を食べた時、人は饒舌になる。そのおいしさを語り、自身のこだわりを重ねる。前向きなトークは精神年齢を若返らせ、喋ると顔の筋肉が活性化する。明石家さんまさんに皺がないように、おしゃべりは若いのだ。 この仮説を、東大教育学部に検証してもらいたいと思うのである。
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