1000.2020年大団円(2020.12.21掲載)
今年一年の総括として、SMBCコンサルティング発表の2020年ヒット商品番付を見た。 東の横綱が「オンライン生活」で、西の横綱が「感染予防グッズ」。 コロナに明け暮れた1年の、当然の帰結である。 東の大関「鬼滅の刃」、西の大関「藤井聡太2冠」でひと息つくもつかの間、以下の番付は「出前復活」「GoToキャンペーン」「キャッシュレス」「カミュのペスト」「アマビエ」等、半数がコロナ関連だった。 10年後に振り返ってこの番付を見た時、何が起こった年か確実にわかるキーワードである。 ふと、NHKで1969年から1991年の間放送された長寿番組の「連想ゲーム」を思い出した。キャプテンが出すヒントのキーワードから正解を推理するクイズ番組である。 この番組で、3つのキーワードから正解を導くスリーヒントゲームというコーナーがあった。「たぬき」「きつね」「かけ」というヒントが出され、正解は「うどん」という具合で。 ならばということで、過去のある年のヒット商品番付をスリーヒントゲームにしてみた。3つのキーワードから、何年のヒット商品か推理してもらいたい。 第1問 「カルピスウォーター」「若貴兄弟」「宮沢りえ」 第2問 「iモード」「浜崎あゆみ」「パラパラ」 第3問 「スマートフォン」「体脂肪計タニタの社員食堂」「AKB48」 正解は、第1問1991年、第2問2000年、第3問2011年。甚大な被害が出た東日本大震災の年でさえ、お気楽なキーワードしか出てこない。 そう考えると、今年のコロナ騒動の深刻さがわかる。 来年の番付は東京オリンピックを筆頭に、害のない楽しいキーワードであってほしいと願いつつ、2020年大団円とさせていただきます。
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