1031.80日間世界一周(2021.8.2掲載)
タイトルの「80日間世界一周」は、ご存知1956年のアメリカ映画。 主人公のフォッグが2万ポンドの賭けに勝利するため、気球、鉄道、蒸気船などを利用して80日間での世界一周を目指すストーリー。横浜や鎌倉にも立ち寄っている。 最近、この映画を想起させる発見があった。イスラエルのワイツマン科学研究所が「人体の細胞30兆個は、だいたい80日から100日で入れ替わっている」と発表したのだ。 細胞の寿命はさまざまで、赤血球は120日、腸管上皮細胞は3〜5日、筋細胞は50年。心臓、目、脳細胞は入れ替わらない。 まあ、いろいろあるが、毎日3300億個の細胞が入れ替わっているらしく、この数は全細胞の1%。よって、80日から100日で30兆個が入れ替わる計算となる。 食品売り場に並ぶ商品の改廃も同じようなサイクルである。安定して売れる定番は別として、季節モノの寿命は80日から100日。常に商品開発に追われている感じである。 テレビドラマも同じサイクルで回っているが、昔は180日(6ヵ月)モノが多かったような気がする。 京塚昌子の「肝っ玉母さん(1968)」、水前寺清子の「ありがとう(1970)」、山口百恵の「赤い迷路(1974)」、水谷豊の「熱中時代(1978)」。みんな180日クールだった。 古谷一行の「金曜日の妻たちへ(1983)」や、板東英二の「毎度おさわがせします(1985)」あたりから短くなったかな。 ダイエットも80日から100日かけて体重を落とした後、さらに同じ日数その体重を維持することができれば、細胞が体型を記憶してダイエット成功となる。 いろいろな分野で80日間の世界一周を競っているのである。
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