1107.いろいろなネーミング(2023.2.13掲載)
NHKの名字を探究する番組で「名字に多い色は青、赤、黒、白の4色」だと解説していた。 その理由は、古代人の色表現がこの4色に集約されていたから。 山の緑や海の青はすべて青(緑は色ではなく新芽を表現する言葉だった)。 紅葉の黄色や橙色はすべて赤。 闇は黒。 眩しい光は白。 だから「青い、赤い、黒い、白い」とは言うが、古来より色として使用されていない色は「黄色、茶色、紫色」というように「色」を付ける必要があった。 とすると、商品名に色を入れる場合も、青、赤、黒、白に絞った方がヒットするかもしれないな。 松田聖子「青い珊瑚礁」、小林旭「赤いトラクター」、水原弘「黒い花びら」、ベッツィ&クリス「白い色は恋人の色」…。ふむふむ。 さらに言語学者によると、日本人は、カ行、サ行で始まって母音がアで終わる音が好きなんだとか。 「カローラ」「ゴジラ」「スタバ」「さんま」「昭和」なんかも。 食品に応用してみる。 例えば、霧島酒造の「黒霧島」が、カ行で始まって母音がアで終わるこの法則に合致。「黒」という古代からの色もついてるし。 「コカ・コーラ」「サラシア」「コメダ」「サイゼリヤ」なんかも。 ならば、かつお節の新商品を「黒薩摩」にしようとひらめいたのだが、某畜肉メーカーが商標権を取得していてあっさり断念。 まだまだ、青いひよっこ。「さすらいのマーケッター」なのである。
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