1106.閏2月(2023.2.6掲載)
やっと立春を迎え、いよいよ春の気配かと期待する今日2月6日は、旧暦の1月16日。 まだまだ寒いだろうな。しかも、今年は閏2月がある。つまり旧暦で2月が2回あるわけで、そう簡単に春は来ない。 月の満ち欠けに依存する旧暦は1ヶ月が29日か30日で、1年354日。11日足りないから3年で1ヶ月ずれてしまう。このずれを解消するために19年で7回前後閏月を挿入するのだが、これが見事に季節感と合致する。 確かに、前回は2020年に閏4月が入り、春爛漫の時期が長かったと記憶している。そして次回は2025年閏6月。長雨かな。 ところで、水産業界に身を置く者は旧暦を気にすることが多い。 例えば旧暦の1日は朔。つまり新月で真っ暗闇だから光を嫌う伊勢海老を狙う。また、1日の新月も15日の満月も大潮になるから魚が動くことを考慮して網を入れなければならない。 一方、お天道様が頼りの農業は太陽暦。 すなわち、太陽の動きを24等分した二十四節気と雑節。立春から数えて88日目に茶摘みを行い、210日目には台風から農作物を守る備えをするのだ。 ならば、加工食品業界の暦は何か。とりあえず、新暦と旧暦と記念日カレンダーから都合のいい歳時記をイベント化すればいい。 ということで、2月14日は「煮干しの日」。 バレンタインデーに浮かれることなく、ぜひ煮干しでだしを取り、閏2月と2年後の閏6月に思いを馳せていただきたいものである。
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