1154.加工食品の寿命(2024.1.22掲載)
失われた30年と揶揄される日本経済。 家電や自動車がガラパゴス化した挙句、SDGsの循環型社会という錦旗の下に物欲も低下。買い替え頻度も低下しているのではないか。 そこで、2002年に当時の総理府がまとめた「主要耐久消費財の買い替え状況」という調査資料を振り返ってみた。 携帯電話の平均使用年数は2.2年。パソコン4.1年、自動車6.8年、洗濯機9.3年、テレビ10.7年、冷蔵庫11.8年、エアコン13.9年等々。今もそんなものかな。 電気製品に比べると、携帯電話(スマホ)、パソコン(タブレット)、自動車の寿命は短い。買い替え需要に合わせたモデルチェンジが物欲を喚起し、今後も日本経済を活性化してほしい。 加工食品の寿命はどうか。 新商品が1年後の量販店の棚に残っている確率は0.3%。かなり厳しい市場だが、一方で耐久消費財など比較にならない長寿商品もある。 例えば筆頭はカルピスの105歳、そして、チキンラーメン66歳、のりたま64歳、かっぱえびせん60歳、ボンカレー56歳。 哺乳類の寿命は、理論上成人するまでにかかる年数の約6倍と言われていて、人間の場合、20歳×6で120歳。 これを無理やり加工食品に当てはめると、消費者に認知され量販店の定番を確保するまでにかかった年数の6倍が商品寿命ということになる。 果たしてその真偽やいかに。 つまりは、定着に時間を要しつつも、コツコツ根気よくあきらめずに売り続けた商品ほど寿命が長いということなのである。
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