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　３日３月３年。新入社員が会社を辞めたくなる時期が、３日目と３か月目と３年目にやってくるという意味である。 　入社後３年以内に大卒の３割、高卒の５割、中卒の７割が会社を辞める「３５７の法則」を回避すべく、６月末で第２の関門を迎える新入社員のフォローに注力する。 　ところで、そんな新入社員に対する研修がどのくらい心に響いたかを調査すべく、３年目の社員を対象にアンケートを実施し、記憶に残った新人研修ワードランキングとしてまとめてみた。 　第３位「問題と悩み」 　新人ならずとも、壁にぶち当たった時の対処法を持っていることは社会人として最高の強みである。ここで肝心なのは、その壁が「問題」なのか「悩み」なのかということ。 　問題なら解決策はいくらでもある。そもそも、ビジネスマンは問題を見つけて解決することで利益を上げているようなもので、問題解決は日常業務。一方、悩みに解決策はなく解消するしかない。主な消し方は、趣味、酒、睡眠。 　第２位「日本人の給料」 　全国のサラリーマン４４００万人の平均給料は約４４０万円、これを上場企業４３０万人の平均に絞ると約５８０万円、さらに優良上場企業１００社の１００万人だと約８００万円。刺激的で逆効果になりかねないデータだが、現状把握は重要。 　第１位「コントラフリーローディング」 　研修の定番である「マズローの５段階欲求」によると、金のために働くのは最も低次元な思考で最上位は自己実現。同じ禄を食む仲間ができ、自身の存在が承認され、自己実現へとつながっていく。 　人間だけではない。自由に餌を食べることができる箱と、レバーを押さなければ餌が出てこない箱があった場合、猿も犬も鳥もレバー押しを選択する。労働の対価としての餌にこそ意味があるのだ。この心理をコントラフリーローディングと呼ぶ。 　匿名のアンケート用紙をめくっていて、おもしろい走り書きに出会った。 「猫になるのもいいかな…」 　前述の動物を対象にしたコントラフリーローディングの実験、実は唯一、猫のみレバー押しに執着しなかったのである。