201.2005年大予測(2005.1.11掲載)
日経流通新聞が予測した2005年ヒット商品のキーワードは、「新婚サン」。これは、新設、婚礼、サンバというキーワードをつなげたもので、新設は愛知万博、中部空港、楽天球団、ソフトバンク球団の新設。婚礼は紀宮さま効果でロイヤル消費。サンバはラテン系情熱ファッションの流行。 どれもそれなりにヒットしそうな商品であるが、悲しいことに食品がない。そこで、食品新聞が発表した業界天気予報から、今年の注目カテゴリーを紹介してみたい。 無菌包装米飯(快晴)…レンジでチンするサトウのごはん。個食化と孤食化の追い風を受け、市場規模はすでに300億円。不況に関係なく毎年右肩上がりの業界である。ごはんという日本食品市場最強の商品だけに、末恐ろしい。 ミネラルウォーター(晴れ)…昨年は猛暑で110%も伸びて、総生産量125万キロリットル。効能がイマイチ不明瞭な海洋深層水も参戦して混迷必至。輸入ブランド御三家の、エビアン、ヴィッテル、ボルヴィックも黙っちゃいないぜ。 キムチ(晴れ)…低迷する漬物業界で一人気を吐くキムチは、750億円市場で漬物市場全体の約2割。日韓ワールドカップ終了後、一時しぼみかけたキムチ業界だったが、韓流ブームという神風によって再ブレイク。 米、水、キムチ。なんだか普通の商品ばかりであるが、普通の商品だけに当たるとデカイ。 今年の干支は乙酉(きのととり)。この干支は、新しい時代が始まる年になると言われている。前回の乙酉は60年前の1945年で終戦の年、その前は120年前の1885年で伊藤博文が初代内閣を作った年。どちらも新しい日本が始まった年である。今年も何かが始まるはず。 そんな激動の年だからこそ、人々は普通の食品を求めるのである。
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