417.アラフィフの化身(2009.4.27掲載)
4月17日放送の「探偵ナイトスクープ」で、「ウルトラQ」に登場した怪獣キャラクター「カネゴン」と「ケムール人」の着ぐるみを、40年前の怪獣雑誌に書かれていたマニュアルに則って手作りするという企画が紹介されていた。 ウルトラQ放送当時の1966年に小学生だった50歳前後のおっさんが、カネゴンのテーマを口ずさみながら、あの日にはとても入手できなかった大きなざるを2枚ひっつけて頭部をこしらえていた。 お金を食べ続けないと餓死してしまうカネゴンと、人間の若さを吸い取る500歳のケムール人。 なんだか「アラフィフ」の化身のようでもある。 アラフィフ(アラウンド・フィフティー)とは、30歳前後のアラサー、40歳前後のアラフォーに続く50歳前後の消費者世代の呼称。つまりは、ウルトラQに熱中した世代。 アラフィフは、アラフォーに比べて自由に使える金額がかなり多く、若さに対する欲望が異常に強いことが特徴らしい。だから、カネゴンとケムール人なのだ。 ちなみに、アラフィフが2008年に支出した金額の平均は、海外旅行48万円、外食10万7千円、ペット関連5万9千円、アンチエイジング化粧品4万3千円、コンサート、演劇鑑賞など4万2千円、健康食品3万7千円となっている。 食品業界に身を置く者としては、外食支出の多さが救いである。いつまでも若くありたいアラフィフは、おいしいものを求め続ける健啖家に違いない。 カネゴン並びにケムール人ご一行様、ご来店お待ちしております。
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