512.天下人の食事(2011.3.22掲載)
今年の大河ドラマ「江」は、何となくキャスティングがしっくりこない。主役を取り巻く女優陣に加え、信長、秀吉のツートップにも違和感を覚える。そこで、食に関するエピソードから両天下人のプロファイリングを行い、歴代の大河ドラマ演者達から改めて私的マッチングを行ってみた。 まずは織田信長演者…高橋幸治、杉良太郎、高橋英樹、藤岡弘、役所広司、石橋凌、緒形直人、渡哲也、反町隆史、舘ひろし、佐久間二郎、吉川晃司。 食エピソード1.腕の立つ料理人が作った高級京料理に激怒し、味の濃い田舎料理を好んで食べた。 食エピソード2.桶狭間の合戦の際、立ったままお茶漬けを流し込んで出陣。そのお茶漬けには焼き味噌がトッピングされていた。 食エピソード3.「食べたい時に食べたいものをおいしく食べる」を信条とし、八丁味噌のような塩辛い味付けを好んだ。 この食事に合う信長役5傑として、高橋幸治、石橋凌、反町隆史、舘ひろし、吉川晃司を推挙したい。塩気の強い役者さんたちである。 そして豊臣秀吉演者…緒形拳、仲村トオル、火野正平、勝新太郎、浜田光夫、中村芝鶴、西田敏行、武田鉄矢、藤岡琢也、竹中直人、香川照之、柄本明、笹野高史。 食エピソード1.豪華な会食や茶会をたびたび催すが、忘れられないのは身分の低い時に食べた麦飯の味。 食エピソード2.貧乏時代に食べた大根やごぼうも忘れられず、出身地中村の年貢を免除する代わりに大根とごぼうを献上させた。 食エピソード3.朝鮮出兵中の武将に精力増強のためのトラ肉を送らせたが、63歳で他界。また、「武器」として持参したにもかかわらず、唐辛子が朝鮮半島の食文化として大発展した。 この食事に合う秀吉役5傑は、西田敏行、竹中直人、香川照之、柄本明、笹野高史かな。土と成金の匂いがする役者さんたちである。 ほととぎすの鳴かせ方でキャラクターを判断するのも良いが、人格の基盤となる食習慣も無視できない要因なのである。 ================================================================ 戦国時代の武士は、1日に50gもの食塩を摂っていたそうです。 食エピソードの出典は、「おたふく」2011年春号です。
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