980.寿命と渋滞(2020.7.27掲載)
例年より減少するに違いないお盆休みの帰省ラッシュ。 クルマで帰省される方は、この機会に東大の西成教授が提唱する渋滞解消法に挑戦してみてはどうか。 「車間距離を40m以上取れば渋滞がなくなる」という西成理論。車間距離という「貯金」を渋滞の中に持ち込むことで渋滞が弱まる逆転のイメージだ。 車間距離が狭いと前の車がブレーキを踏んだ時により強くブレーキを踏んでしまい、さらにそれが後続車に伝わり「ブレーキの連鎖」として渋滞につながる。 40m以上空けていれば、前車がブレーキを踏んでも弱いブレーキで済み連鎖はない。車間距離を空けていると後続車に追い越される場合があるが、気にせず先に行ってもらうことがポイント。先に行った車もその先で渋滞にはまり、到着時間は変わらない。 ドライバーの10人に1人がこの知識を持って運転すれば、渋滞はなくなるというのが西成教授のシミュレーション。ETCの設備投資より低コストで人間的な渋滞対策ではないか。 ゆっくり車間を空けると渋滞が消える。 ゆっくり心臓を動かすと寿命が延びる。 なんだか似ている。 東邦ガス診療所の林先生は、「人間の一生の総心拍数は24億拍で同じ」と割り出した。つまり「寿命=24億拍÷1分あたりの心拍数」。心拍数70回の人は寿命65年、60回の人は寿命76年となる(1年を52万5600分として計算)。 焦ったり急いだり怒ったり無駄にテンションを上げたり興奮したりしていると、長生きできないよ。 あおり運転などもってのほか。 渋滞に焦ることなく、40mの車間を守ってのんびりドライブ。 心拍数も考慮した長寿ドライブをおすすめします。
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