49.UCP1(2001.12.27掲載)
忘年会、クリスマス、お正月と続くこの時期、食事量がストレートに体重に反映する「高燃費体質」の私にとっては実に悩ましい日々である。かつては種の繁栄に大きく貢献したはずの地球にやさしいエコ体質であるが、飽食の現代ではいくら食べても身にならない「低燃費体質」がうらやましい。 ならばアイドリングを上げるべしと基礎代謝上昇運動にチャレンジするも未だ効果なく、通販グッズの山に埋もれる日々。 ま、食べなきゃいいんだけどね。上げ膳据え膳の年末年始実家ツアーじゃ、フォアグラ状態も止む無しか。 と、ここで朗報。最近、栄養関係の学会で、食べても太らない体質になる化合物「UCP1」が注目を浴びている。正式な名称はわからないが、エネルギーを熱として放出させるタンパク質だそうだ(うっしっしタンパクってのはどうか)。動物実験では、UCP1が少ないマウスは肥満し、多いマウスは痩せることがわかっている。さらにすごいのは、体内でのUCP1の合成は交感神経によって支配されており、おいしい餌を食べたラットは味覚刺激で交感神経の活動が活発になり、UCP1が増え、肥満にならないということ。 これはすごいぞ。おいしいものを食べると太らないというのだから。ま、ラットのデータがそのまま人間に当てはまることはなく糠よろこびはできないが、今後の研究成果に期待したい。 そういえば、私の知人で「うまいものをたらふく食べると太らない」という強引な持論を実践していた人がいた(体重85kg、年齢60歳)。以下は、その知人と宴席を共にした時の爆食記録である。 19時、ふぐちりをつまむ、生中3杯、酒5合、やっぱ冬は鍋だな。20時、クラブでボトル1/2、ゴージャスナイト。12時、にぎり10カン、瓶ビ2本、うーん満足。2時、お好み焼き1枚、焼きそば1皿、瓶ビ1本、おや、にぎりがファイナルじゃないの、ベルト解除。3時、豚骨ラーメン1杯+替え玉、瓶ビ2本、く、苦しい。4時、カルビ2皿、ロース1皿、瓶ビ1本、…トイレの窓より脱走。 よいこのみなさんはまねしないでね。
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