71.結果的たてのり(2002.06.03掲載)
2、3年前からクルマのCDチェンジャーを占拠しているハードコアスカ系バンド、「スネイルランプ」のライブに出かけた。不惑を前にしてのたてのりオールスタンディングに不安を抱きつつ、四国屈指の音響を誇るライブハウス「サロンキティ」へと向かったのだ。 19:00 サロンキティの前をクルマで通過し、100円パーキングへ。裏手の公園にジーンズとTシャツ、首にタオルという若人の群れを発見。「公園清掃のボランティアかな。ごくろうさん。若い汗はいいねぇ」。 19:20 ネクタイ姿のため、入り口付近で係員に間違えられつつ入場。超満員。なんと、さっきの首にタオル軍団が全員ここにいた。 「これが正装なのか」。 19:30 係員からのアナウンス、「ステージ、フェンスへのダイブは危険ですのでおやめ下さい。また、倒れた人がいたら、周りの人が起こしてあげてください。ケガのないようにお願いします」。げげっ。ケガはしたくないので5歩下がり、チャージの生ビールを飲み干す。 19:40 前座バンド「ロリータ18号」登場。知らない。 20:20 スネイルランプ登場。場内たてのりフルテンションだが、私は恥ずかしいので上下動なし。室温35℃、湿度85%に上昇。隣のおねえちゃんの汗が飛んでくる。「汗フェチなら泣くな」。 20:40 ダイブ者が人波の上で踊る。下の客は苦しくないのか。平均年齢20歳前後。男女ほぼ同数。おっさん我一人。まだ、たてのり出来ず。 20:50 おっさん故に生ビール由来の膀胱拡大が進む。「やばい」。この状態でトイレに移動するのは自爆行為。とりあえず汗で消費。 21:00 室温40℃、湿度90%。酸素希薄。バスドラムが膀胱に響く。しかし、上下に体を揺らすと我慢できることを発見。「結果的にたてのりだ」。 21:10 アンコールはスカ版「蛍の光」。せつないメロディーが、若人と共にたてのりできたことの達成感を盛り上げる。体はサウナ状態。かなり気持ちいい。また来たい。 そして、「今度は首にタオルだ!」。
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