1002.タッピングとジグリング(2021.1.11掲載)
巣ごもりのストレスで食事バランスが崩れた上に、年末年始の暴飲暴食で数キロ太ってしまったという声を数多く聞く。 今さらジョギングやウォーキングでのダイエットはきついという人のために、「タッピング」を紹介したい。 タッピングとは、手の指全体でトントンと軽く叩く動作のことで、おでこをタッピングするだけで食欲を抑制できるという研究がある。 ニューヨーク市聖路加病院のウェイル医師らは、肥満患者に対する4つのアクションで食欲の減退傾向を調査した。 その4つとは、「おでこをタッピング」「耳をタッピング」「床をつま先でたたく」「空白の壁を見つめる」。これらをそれぞれ30秒ずつ4回やってもらった結果、おでこタッピングが最も効果が高く、食欲が半分から3分の1程度にまで減少したのだ。 なぜ、おでこのタッピングで食欲が減るのか。 食欲のような欲求や感情、特に衝動的なものは湧いてきたときに邪魔をすれば抑えられる。つまり、気をそらせばいいということだ。 怒りの感情を抑えるために深呼吸したり、計算式を思い出したり、数秒待ったりするのも同じ原理である。 てことは、「貧乏ゆすり」も有効ではないか。日本では行儀が悪いと忌避される貧乏ゆすりだが、海外では「ジグリング」と言われ、変形性股関節治療の保存的治療として注目を集めている。 毎日30分以上、足を小刻みにゆすれば血の巡りがよくなり、エコノミークラス症候群やロコモーション症候群にも効果があるらしいから、食欲減退効果もあるに違いない。 ジグリングって響きもいいじゃないか。 旺盛な食欲にマウントポジションを取られ、病気になってからギブアップのタッピングをしなくて済むよう、日常生活にタッピングとジグリングを取り入れようと思った次第である。
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