1012.公衆電話(2021.3.22掲載)
先日、腕時計型の携帯電話で話をする歯科医の同級生に遭遇した。 そこがデパ地下だったから、腕に向かって話をする彼は完全に浮いていたのだが、ウルトラセブンで見慣れたシーンだけに個人的に違和感はなかった。 2021年の電話を予想してたウルトラセブンはすごい。鉄腕アトムだってダイヤル式の黒電話だったし。 そんな近未来から逆戻りするネタを見つけた。小学館の知育雑誌「幼稚園」の付録に、紙で組み立てて作る公衆電話の模型がついたというのだ。 本物同様に受話器を上げ、テレホンカードを模した紙を差し込むこともできる。「親子で使い方を学べた」と好評だったというが、意味が分からない。 夜の公衆電話でこっそり女子に電話するも親が出て玉砕、というのは昭和のセンチメンタル話。今や、小学生の77%が公衆電話を使ったことがなく、「災害時や緊急時のためにも、おもちゃを通して公衆電話に親しんでほしい」というNTTの企画らしい。 教育の対象になるほど公衆電話は減った。ピーク時の1984年には93万台だったが、2020年には15万台。 市街地では500メートル四方に1台、その他は1キロメートル四方に1台の設置が義務付けられているというが、最近は昭和レトロのテーマパークでしか見たことないような…。 まぁ、災害時にしか活躍しないのは悲しいが、使い方はしっかり学ばねば。 小生の娘も、2歳の時に実家の黒電話を初めて見て、ダイヤルの穴を指で押していたのだから。
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