114.GTTダイエット食(2003.4.14掲載)
東京一人暮らし時代、1ヶ月の食費を1万5千円に抑え、半年間で13kgの減量に成功した。減量が目的ではなかったが、駆け出しの低所得時代、東京の誘惑に献上する金額を差し引けば結果的に1万5千円の献立となったのだ。 空腹感と栄養素の欠乏を回避できる低コスト低カロリーのメニューとして辿り着いたのが、「GTTダイエット食」。G=牛乳。動物性タンパクとカルシウムを摂取。T=豆腐。植物性タンパクを摂取。T=トマト。ビタミンとミネラルを摂取。これに、炭水化物源となるしろめしを加えてディナーセットのできあがり。満腹感はかなりあるが、脂肪分はかなり少ない。すぐ飽きるという問題点さえ克服すれば、結構いけるダイエット食なのだ。 ところが最近、GTTダイエット食を越える、1ヶ月3千円「たくましきKSS食」の存在を知った。考案者は、はるか大陸より研修生として来日し、3年間の工場労働に従事する中国人女性たち。K=小麦粉団子。炭水化物を摂取。S=スーパーの野菜。スーパーの裏手を自主的に掃除すると余った野菜がもらえるらしい。ビタミンとミネラルを摂取。S=魚釣り。海岸付近の工場の場合だと昼休みなどに魚を釣って食べる。動物性タンパク質を摂取。うーん、これはたくましい。1万5千円で威張っていた自分が恥ずかしい。 本国では人件費が日本の30分の1という「世界の協力工場」中国。この国から送り込まれる労働力を借り、たくましさを学ぶ今日。ああ軟弱ニッポン、このままでいいのか。 そんな憂いに反比例しているぶにょぶにょボディーをつまみながら、GTTダイエット食への再チャレンジを計画しているところである。
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