1151.アトムの食卓(2024.1.1掲載)
かつてのラーメンチャンピオン、「俺の空」の魚介豚骨スープが恋しくなりJR高田馬場駅経由で訪問した。 高田馬場は、2003年4月7日が誕生日である鉄腕アトムの出生地。ホームにはアトムの主題歌が流れている。 鉄腕アトムに始まる日本のアニメ市場は現在約3兆円。その5割が海外で、日本のアニメが放映されている国も100カ国以上に及ぶという。 外国人には「大人が電車でマンガを読む」行為が理解できないらしいが、かく言う外国人も日本のアニメが大好き。この不況下、アニメは数少ない好況産業なのだから、どんどん輸出すればいい。 食品業界におけるアニメのごとき海外進出といえば、「醤油」「カニかま」「カップラーメン」が古典的ビッグ3。新参では「レトルトカレー」や「だしの素」「ねりわさび」などもある。 アトムがテレビに登場した1963年には手塚治虫先生も予想できなかったであろう2024年の食品業界。ラーメンだいすき日本人は結構昔のままですよ、先生。 もう一つ手塚先生が予想できなかったものに電話機がある。 アトムの世界でもダイヤル式のままだったという小ネタは有名だが、先日、8歳の甥っ子が、いまだに買い換えない実家のダイヤル式電話のダイヤルの穴を押していたのには驚いた。 生まれた時からスマホがあたりまえの彼にとって、初めて見るダイヤル式電話は博物館の古民具だったに違いない。やっぱり今って近未来なんだ。 進化したり、昔のままだったり。アトムが成人となった2024年の食卓に期待してみようと思うのである。
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