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先日、静岡県袋井市JAクラウンメロン支所のKさんと話す機会を得た。 同支所は年間350万玉のメロンを出荷し、シェア40%を誇るマスクメロン温室栽培日本一の農協で、商品のメロンに農家の識別番号を貼ってあることでも有名。 ホームページ上でその番号をクリックすれば、作った人の顔がわかり、栽培の様子を確認できるのだ。 ちなみに、マスクメロンのマスクは「覆面」のマスクではなく麝香の「ムスク」に由来し、アンデスメロンのアンデスは「山脈」ではなく「(虫が付きにくい品種だから)安心です」の短縮形。 Kさんが、メロン農家のひそかな愉しみを語ってくれた。 「ハウスメロンは促成栽培だから、約3ヶ月で収穫できます。しかし、自分で食べるメロンは1年かけてゆっくり育てるのです。これが激ウマ。すごい味です。通常の促成メロンは原価約2000円で売価が15000円くらいですが、1年モノは値段なんて付けられません」 たっ、食べてみたい。 「メロンは1本の木に1個だけ実を残し、あとは小さいうちに摘果します。これが小メロン。小メロンの漬物がまた絶品」 おっ、送ってもらうことにしました。 「最近の試みとして、ハウス内で音楽を流したりしてます。ワインだとモーツアルトなんかがいいのでしょうが、メロンにはメロン。山瀬まみのデビュー曲、『メロンのためいき』ですよ。やはりユーミンのメロディーラインはいい」 ほっ、ほんとうでしょうか。 それならばと、メロン記念日の「いちご白書をもう一度」をおすすめし、その場を後にしたのであります。
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