225.不老長寿(2005.6.27掲載)
不惑を迎えた頃から人並みにボケ症状が群発しはじめ、人生の折り返しをひしと痛感している。タレントの名前が出てこない、手帳をどこに置いたかわからない、調べたばかりの英単語の意味を失念してしまった…。 ある雑誌で同じようなデータを見た。1995年にGordonが発表した論文によると、「何を最も思い出せないか」という質問に対する回答で「人の名前」「ものをどこに置いたか」「いま調べた電話番号」という項目がベスト3となっていた。さらに、1998年にCrookらが発表した論文では、「1時間前に紹介された人の名前を思い出す能力は、50代で25歳の約半分に落ちる」というデータが紹介されていた。 これはやばい。ここらで対策を打たねばと、不老長寿の薬を探し始めた今日この頃、コエンザイムQ10を1日60mgテイクしながら、はるか2200年前の徐福伝説に思いを馳せたのである。 秦の始皇帝の命を受けた徐福は、不老長寿の薬を求めて日本に渡った。徐福渡来の伝説が残る場所は日本に約20ヶ所。そのうち、最有力地は佐賀、和歌山、富士山の3ヶ所らしい。結局、徐福は秘薬を見つけることができず、日本に骨を埋めることになるのだが、現在の羽田、波田、畑、秦などの「ハタ」姓は、始皇帝の追跡を恐れて名を変えた徐福の子孫といわれている。 ということで、平成の秘薬探しは医学界の徐福、老化防止研究の第一人者、浜松医科大高田先生の「老化を止める14の方法」にたどり着いた。 1.健康に悪いものこそ身体に必要(コレステロールや食塩摂取が少ない人は短命)。2.できるだけ体を動かす。3.1日40分は歩く。4.片足で立つ訓練をする。5.60歳を過ぎたら難しい仕事をしない(ストレスを貯めない)。6.好奇心を持つ。7.カフェインを摂る。8.65歳までは仕事を続ける。9.日記をつける。10.芸術に触れる。11.若い人と触れあう。12.外国語の勉強をする。13.睡眠のリズムを守る。14.考えを整理する。 なるほどなるほど。 佐賀県のおみやげ「徐福まんじゅう」をつまみながら、全クリアを目論むのであった。
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