301.別腹対策(2007.1.9掲載)
年末年始の暴飲暴食の果てに、3kgの蓄えを作ってしまった。例年、冬休み突入前に3kgの減量をして帳尻を合わせるのだが、今年は事前に体重が落ちなかった。 体重が落ちてなくても食べてしまうのが人間である。満腹でもおいしいものがあれば食べてしまうのが人間である。対して、デブの野生動物はいない。 つまり、本来「食」とは、不足したエネルギーや栄養素を補う行為。人間の場合は、満腹かどうかを胃の内容量ではなく脳の満腹中枢で判断してしまうから食べ過ぎるのだ。 おいしいものは別腹。 おいしいものを食べた時、脳内にβ−エンドルフィンというモルヒネのような物質が分泌され、至福感、恍惚感、満足感を体感する。どれだけ満腹でも、この悦びを味わうためならもう一口食べられる。これが別腹である。 では、今年の別腹対策は? アメリカのディズニーランドでは、肥満対策としてフライドポテトや糖分の多いソフトドリンクを販売していないらしい。なるほど、β−エンドルフィンが出る環境をなくすということか。 ミラクルフルーツを食べるという方法がある。西アフリカ原産のミラクルフルーツという植物の実を食べると酸っぱいものが甘く感じられるため、低カロリーでおいしいデザートができる。池袋のナムコ・ナンジャタウンにあるミラクルフルーツカフェに行けば、100kcal以下のフルーツパフェがあったりするのだ。 池袋まで行けない人は、歯磨きに頼るもよし。当然のことであるが、食後すぐに歯を磨くとデザートには手が出にくくなるし、歯磨き粉に含まれるラウリル硫酸ナトリウムには、酸味を苦味に変える働きがある。歯磨きの後に柑橘類を食べると超苦くて全くおいしくないのだ。 デザートや別腹は、ヒトが雑食性であるがゆえに獲得した愉しみ。体重など気にせず別腹を堪能する一年にしたいものである。
|
column menu
|