302.特許予測(2007.1.15掲載)
今年の干支は「丁亥(ひのと・い)」である。世界的には豚年だが、日本では「亥」は猪。そして、「丁」は釘の象形文字であると同時に枝葉が茂った植物のことも表現している。平成19年は植物系商品がヒットするのだろうか。その予兆として、昨年は野菜ジュースや植物性乳酸菌飲料が好調だった。 ヒットするかどうかは別として、これから出てくる新商品を予測する方法に「特許を調べる」という手がある。特許庁のホームページから特許電子図書館に行き、検索機能を利用するのだ。 例えば「カゴメ」で検索すると、平成18年2月に乳酸菌飲料の特許が公開されていることがわかるし、「サントリー」で検索すると、同年9月に濃厚烏龍茶の特許が公開されていることがわかる。それぞれ、「ラブレ」と「黒烏龍茶」の特許なのだ。 そこで、特許検索から今年の新商品ネタを予測してみた。 大手家庭用品メーカーK社…平成18年2月に血圧を下げる液体調味料の特許を公開。めんつゆ業界参入かな。 大手調味料メーカーA社…平成17年12月にカキエキスの特許を公開。オイスターソース業界参入かな。 大手ファーストフードM社…同年8月に学習システムの特許を公開。学習塾業界参入かな。 生々しい話が続いたので、息抜きにドクター中松こと「中松義郎」先生で検索してみた。ドラえもんのポケットのような、楽しい特許が並んでいた。 「イージー階段」「翔っ靴」「人メディア」「鼻フィルター」「生活リズム変更装置」「一歩前進トイレ」「腕電話」「精神集中装置」「薄小型磁場歯ブラシ」「3方向位置決めトイレ」「待機電力不要の待機テレビ」…。 タイトルを見ただけで明るく良い年になりそうな気がする新春なのであった。
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