305.欧米から(2007.2.5掲載)
昨年、「ポケモン」が発売から10周年を迎え、関連グッズまで含めると全世界で250億ドルの売り上げを達成した。常にキャラクターの数を増やし、進化させることで飽きない仕組みにしていることが、長寿のカギらしい。 しかし、このポケモンも事前の米国市場調査では「キャラクターがかわいすぎて米国人には受けない」と、低評価だったとか。それがヒットしたのだから、誰も気づかなかった新たな需要を掘り起こしたことになる。 そこで、現在日本進出を企んでいる欧米のトレンド商品をチェックし、日本人に受けるかどうかを考えてみた。 「スマートフォン」 キーボード付き多機能携帯電話。つまり、ケータイ+パソコン。ややずんぐりむっくりのボディにパソコンと同じキーボードが配列されていて、両手の指で操作する。基本ソフトはウィンドウズで、ワード、エクセル、パワーポイントなども可。コギャルが両手の親指でピコピコ操作できるかどうかがヒットの分かれ目かもしれない。 「アバクロ」 18〜22歳の男女をターゲットにした衣料チェーンで、正式名称はアバークロンビー・アンド・フィッチ。古着風や穴あき加工などが特徴で、「ぜいたくな普段着」がコンセプト。「ユニクロ」より高価格帯だが、脱デフレの急先鋒として歓迎したい。 「ジャンバ・ジュース」 全米で500店以上をチェーン展開中で、定番はオレンジ、イチゴ、バナナ、桃などのフルーツと氷をミキサーにかけるスムージー。これに、サプリメントの粉末を無料でトッピングできる。プロテイン、ビタミン、食物繊維、ミネラルなど、その日の体調に応じてお好みでふりかけるのだ。しかし、粉末サプリというより、飲みにくい粉薬をむりむり流し込む感じで、これははやらないだろうな。 以上、欧米からやってきそうな商品3点を紹介した。怪しいものもあるが、はやりそうにないものがはやってこそ真のヒットであり、真の需要拡大である。 来年の今頃は、粉末サプリをふりかけているかもしれないと思うのである。
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