327.効くサプリ(2007.7.09掲載)
日経産業地域研究所が新製品モニター1100人に実施したサプリメントに関するアンケート調査によると、「効果を感じる」サプリのベスト5は、1位ウコン、2位コラーゲン、3位食物繊維、4位青汁、5位ビタミンB群だった。 ちなみに、私が効果を体感してはまってしまったサプリのベスト5は、CoQ10、コラーゲン、ビフィズス菌、にんにくエキス、分岐鎖アミノ酸。若さは金で買えると言わんばかりの強欲摂取で、我ながら恥ずかしい。 CoQ10で息切れしなくなり、コラーゲンで肌すべすべ、ビフィズス菌はお腹すっきり、にんにくエキスで疲れ知らず、そして、分岐鎖アミノ酸で筋肉痛を回避できた。 この中で意外だったのが分岐鎖アミノ酸。具体的な成分は、バリン、ロイシン、イソロイシンという分子構造に枝分かれがあるだけの単純なアミノ酸3種。ただ、この3つが筋肉を構成する主要なアミノ酸らしく、運動前に摂取すれば翌々日のおっさん筋肉痛を回避できるのだ。 アミノ酸といえば、これまでは各成分の味の特徴ぐらいしか眼中になかった。昆布の旨味はグルタミン酸、ウニの甘味はグリシン、アラニン、だしのキレはヒスチジン。とすると、分岐鎖アミノ酸の味は…。バリン、ロイシン、イソロイシンは苦いだけ。だからノーマークだったのかもしれない。 だめ押しで運動後にも分岐鎖アミノ酸を摂取した日の夜、とある焼き鳥繁盛店で「完熟トマトのベーコン巻」を食べた。激ウマだった。 完熟トマトがおいしいのは、グルタミン酸とアスパラギン酸が4:1の比率で含まれているから。この2つのアミノ酸黄金比が本当のトマトの味を醸し、野球帽のままトマトにかぶりついていた昔日の流し台へと回帰しつつ、しばし食道楽の恍惚に浸る。 これが本当の効くサプリなのである。
|
column menu
|