523.ビジネスマンの言語(2011.6.6掲載)
経営コンサルタントからビジネスの基本を学ぶ際、必ず出てくるのが「ビジネスマンの言語は数字」というフレーズである。 「最近、商品Aの売り上げが絶好調で生産も大変。原料も足りない感じです」 こんな表現をしていたらコンサルの鉄拳を喰らいかねない。 「5月第3週より商品Aの売り上げが昨年対比130%と好調で、2時間残業生産で対応。このままだと6月分の原料が20トン不足します」 これが模範解答である。 とにかく数字で物事を考えるくせをつけるという観点から、名うてのコンサルが示す「ビジネス数字の法則」を紹介する。 「4%=0%」 流通業界では、去年と同じことをしていると既存店売上高が4%減ると言われている。競合店の出現や、商品やサービスの陳腐化が原因で、売り上げが4%増えてやっと現状維持なのだ。by金子哲雄先生 個人でも同じこと。全ての事象で現状維持はマイナスであり、成長なき満足人の年収は4%ずつ減少するに違いない。そのための自己投資として年収の5%を書籍代に投資し、芸術鑑賞に投資し、食べ歩きに投資するのである。 「5%の人材」 売り上げの80%は上位20%の商品で稼ぐという「パレートの法則」。セミナー的には、全体の8割を決定づける上位2割の人材になれ、という感じで使われる。しかしこのご時世、20%ではなく上位5%を目指すべし。年収1000万円以上の給与所得者は全体の3.9%なのだ。by野田宜成先生 思い起こせば、小学校の同級生で私立の進学校に行った秀才君は260人中5人で約2%。彼らが世の中を動かしているのかな。 「3:2の法則」 大手チェーンにおける380円牛丼の利益は推定で5円しかないが、卵1個には40円以上の粗利がある。また、スーパーのチラシを分析すると、集客商品と収益商品が3:2のバランスで並んでいる。AKB48も集客タレントと収益タレントをうまく組み合わせているのだ。by金子哲雄先生 表の顔:裏の顔=3:2、いい人:悪い人=3:2。個人の中でもバランスとメリハリを付けなければ身が持たないのではないか。 行動をきっちり数字で管理:勢いだけのアバウト人生=3:2で行こうと思う今日この頃である。 ================================================================ ビジネス数字の法則の出典は、「プレジデント」2011年5月16日号です。
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