546.キーワード消費(2011.11.21掲載)
日経消費ウォッチャー2011年11月号で、2012年のヒット予想が特集されていたのだが、その中に「専門家が予想する2012年のキーワード」という記事があった。 最近の消費トレンドは、キーワードに煽動されている感がある。「就活」「婚活」「スマホ」「節電」「森ガール」「草食系」等々。連呼しやすいキーワードが様々なメディアに登場することで消費者の脳内に刷り込まれ、物欲を喚起し、消費行動へと発展するのだ。 仕掛けられていると知りつつも、気になる来期のキーワード。前述の特集記事からいくつか紹介する。 「夕活(ゆうかつ)」 ○○活シリーズはもうお腹いっぱいだが、放課後の部活が全てだった体育会系男子にとっては聞き捨てならないキーワード。節電やサマータイムの本格導入で出現する「アフター4」の過ごし方を、消費につなげるマーケティングらしい。自己啓発やジム通いかな。 「通勤ラン」 会社近くのランステーションで着替え、ランニングしながら通勤すること。同じペースでゆっくり走ることができる動物は人間だけらしいが、獲物を追うわけでもないのにカロリーを消費する行為は、動物学的にどうなのだろう。災害帰宅困難時への備えにもなるというから健脚は必要かも。 「親孝行消費」 母の日はクリスマスを上回る5000億円市場に成長した。親孝行のために結婚式を挙げるカップルもいるらしいから、親孝行市場の広がりはかなり期待できる。「ニート」や「パラサイト」という親不孝なキーワードを打ち破り、消費につなげたい。 「タイタニック没後100年」 偉人は生まれたから偉いのではなく、偉業を成し遂げたから偉いのである。だから、生誕記念日は意味がないと思う。と、小6の時の作文に書いた。この論法からすると、タイタニックは沈んだから偉いということになって没後100年。 はたして生き残るキーワードやいかに。 手始めに夕活で実家までランして親孝行する予定である。 ================================================================ キーワード情報の出典は、日経消費ウォッチャー2011年11月号です。
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