598.続・酔えない宴会(2012.12.10掲載)
2009年12月の当コラム第449号「酔えない宴会」で、職場忘年会の宴会アトラクションで出題される食品クイズの一部を紹介した。 「NBとPBを目利きする」「国産と海外産の違いを見分ける」「ラガー、発泡酒、第3のビールを利き酒する」等々。 そこで本稿では、先日実施された2012年版の食品クイズを紹介する。 第1問「原材料表示」 奥様が量販店の棚から商品を手に取る際のチェックポイントは、賞味期限、原産地、原材料表示といわれている。日付は新しいか、国産か、どんな添加物が使用されているのか。ならば食品のプロは、一歩進んで原材料表示を見ただけで商品名を特定できなければならない。 次の原材料表示から商品名を推理せよ。「植物油脂、砂糖、カゼインナトリウム、pH調整剤、乳化剤、香料」→正解は「コーヒーフレッシュ」。 第2問「シェア争い」 加工食品の製造技術は容易に真似されるケースが多く、技術的な差別化は極めて難しい。だから、いきおい類似品のシェア争いが過激になる。ここでポイントとなるのは、トップシェアの商品が必ずしも美味しくはないということ。ブランド、営業力、価格、味の総合力で優劣が決まるのだ。 2つのスライスハムを試食し、シェアの高い商品を当てよ。「伊藤ハム…シェア31.2%、丸大ハム…シェア16.4%」。「わんぱくな方の商品がシェアが低い」というヒントを出したのだが、「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」という丸大ハムのCM(1970年代)を知るメンバーはおらず、大コケ。 第3問「国際感覚」 海外から日本の空港に降り立つと、醤油の匂いがするとよくいわれる。韓国はキムチの匂い、中国は香草の匂い。ならば、ありきたりの加工食品にもお国柄が出るのか。 3つのミックスナッツを試食し、原産国を日中韓から選べ。う〜ん、これは難問。グラム単価は、日本産1.4円、中国産0.9円、韓国産2.5円。中国産のあまりの安さにちびったが、尖閣と竹島に明け暮れた2012年を象徴するいい問題だった。 以上、例題を3問紹介した。著作権フリーにつき、よかったらご賞味下さい。
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