615.夢のシンクロ(2013.4.15掲載)
眠っている人の脳活動パターン(血流変化)を調べるだけで、その人がどんな夢を見ているかを推定できると京都にある研究機関が発表した。 「女性」や「道」など、夢によく出てくる15項目の内容に関して7割以上の確率で出現を当てることができたらしい。 すばらしい成果である。現時点では、見ている夢を画像として再現することは難しいが、夜ごとスペクタクルな奇天烈映像を夢に見る小生としては、そのストーリーをぜひ再現映像で見てみたい。 先日も、17世紀のオランダを「日立キドカラー」とペイントされた飛行船で旅する夢を見たのだが、不時着先の民家で食べた謎の卵料理が激ウマだった。できることなら映像で確認して作ってみたい。 医療関係者によると、夢の再現研究はこういう不埒な目的ではなく、深層心理の解明や精神医療に役立つ可能性を秘めているという。 それならそれでネタはあるぞ。 小生、幼なじみと夢でつながった経験が数多くある。深層心理の顕在化か、はたまた特殊な予知能力か。 例えば、福岡に住むA君を驚かそうと愛媛からアポなしで朝7時に訪問したのだが、寝ぼけ眼のA君は平然としている。聞くと、「あんたが早朝にやってくる夢を見ていた」と。 さらに、東京のB君が中古の下着を買ってニコニコしている夢を見た翌日、もしや犯罪に手を染めたかと心配して電話すると、「都心に中古のマンションを買った」。 最近では、C君が決算書を片手に苦渋の表情を浮かべていたのでメールすると、その日が「脱サラを決意した」瞬間だったりもした。 摩訶不思議な夢のシンクロであるが、幼時からつながっていればこその何かがそこにあるとしたら、ぜひ研究してもらいたい。 そして、今日の夜明け前の夢。足を負傷して松葉づえ姿で山手線に乗るD君。車中では、老いも若いもヤンキーもキャバ嬢もみんなD君に優しく席を譲る。ただ、泰然として席を譲らない人が一人。アニマルセーターを着たいわゆる「大阪のおばちゃん」だった。 はたしてこの夢は何とシンクロしているのか。これから半年ぶりにD君と連絡を取ってみる予定である。
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