663.早起き鳥(2014.3.31掲載)
厳冬猛暑に関わらず、早朝5時半頃から洗車に出かけることを休日の習いとしてはや15年。当初よりぶれない洗車場の傾向が1つある。 それは、朝の洗車場には高級車が多いということ(私は例外だが)。 早起きは三文の得で精進したから高級車を入手できたのか、はたまた高級車だからいそいそと早出をするのか…。「早起きは三文の得」は英語で「早起き鳥は虫を捕まえる(The early bird catches the worm)」となるから、「早起き人は高級車を手に入れる」で決着か。 ところが、英オックスフォード大学の研究チームが2000羽以上の鳥にマイクロチップを取り付けて行動を追跡したところ、「早起き鳥は虫を捕まえる」とも言い切れない実験結果が出てしまった。 確かに、小型の鳥は一晩で体重が10%も減少するため、毎日昼間によく食べなければならない。しかし、食べ過ぎて体重が増えると動きが鈍くなり、タカなどの捕食者に狙われやすくなる。 このジレンマを解決すべく、早起き鳥は午前中餌場の偵察のみで何も食べずに絶食し、明るいうちは捕食者をかわすことができる身軽で敏捷な体を維持する。 そして、午後の遅い時間になってから、早朝集めた情報を生かして餌を見つけ、体重を気にせずがっつり食べるのだ。 なるほど、単に早起きすればいいということではなく、うまく世渡りをした上で虫を捕まえなければならないんだな。 早起き人も然り。天敵や捕食者や嫌な奴をかわす身軽な体型を維持しつつ、がっつり仕事をこなした上で洗車に精を出すべきだと思うのである。
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