700.2014年大団円(2014.12.22掲載)
今年一年の総括として、SMBCコンサルティング発表の2014年ヒット商品番付を見た。 東の横綱に鎮座するのは「青色LEDノーベル物理学賞受賞」。ここまで実用化されて世の中に浸透したノーベル賞発明は、ダイナマイト以来ではないか。中村修二先生の特許闘争や日亜化学との確執など、ワイドショーネタのおまけまでついた大発明で文句なしの大横綱。 振り返れば、2012年番付の東の横綱も山中伸弥先生の「iPS細胞」というノーベル賞ネタだった。日本の科学技術力は本当にすごい。 西の横綱は、「羽生結弦、錦織圭」。日本人がフィギアスケートで金メダルを取るなんて、テニスの4大大会で決勝に出るなんて。夢物語をテレビ越しに見せてくれた二人の功績は大きい。しかも根性が顔に出ない王子様系のビジュアルで。 ちなみに2012年の西の横綱は、その年の5月にオープンした「東京スカイツリー」だった。あれからもう2年も経ったのね、 東の大関「妖怪ウォッチ」と西の大関「アナと雪の女王」は、どちらもメディアの仕掛け人によるプロデュース芸の成功事例。プロデューサーがどこまでヒットを予測していたのかは不明だが、ジバニャンがなぜ受けるのかさっぱりわからん。 東小結「消費税」、西小結「プチ贅沢商品」、東前頭「NISA」、西前頭「NHK朝ドラ」…。あれ、あの人たちが出てこない。 どうなってるんだ「小保方さん」と「佐村河内さん」。メディアの露出はジバニャンよりすごいぞ。しかも記者会見などの報道ネタだからギャラいらずだし、何ひとつ罪を犯さず新聞のトップを飾り続けるニュース性はただ者ではない。 科学談義をお茶の間に持ち込んだこと、クラシックを身近な存在にしたこと、出る杭は打たれること、やり過ぎは危険であること。いかなる角度から考察しても、小保方さんと佐村河内さんの功績は大きいのだ。 まあ、微妙な立場で物言いがつき、ご両人の番付は現在ビデオ判定中ということで、2014年大団円とさせていただきます。
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