747.政治家(2015.11.30掲載)
ネット上で、「政治家はゴキブリと同じ。新聞で叩かれると死ぬから」てなジョークが拡散しているが、なんとも気の毒な話である。 小生にも国政の末席を汚す親族がいるが、文句言われっぱなしで身内からも擁護されない因果な職業という感じ。 では、歴史に名を刻む政治家は何が違うのか。著名な政治家が世に残した珠玉の名言を取り上げてみた。 アメリカ第40代大統領ロナルド・レーガン 「この世界には2種類の人間がいる。できる人間と批判する人間だ」 貧しい移民の家に育ち、69歳で映画俳優から大統領になったレーガンにとって、話術は大きな武器。優れた対話力で冷戦終結への道を開いた。 「私が大統領になれた秘密をお教えしよう。私には9つの才能がある。1つ目は、卓越した記憶力。2つ目は…ええと、何だったかな」 イギリス第71代首相マーガレット・サッチャー 「政治では、言ってほしいことがあれば男に頼みなさい、してほしいことがあれば、女に頼みなさい」 ソ連国防省の機関誌から「鉄の女」と評されたサッチャーは一切の妥協を排して改革に邁進し、イギリスの財政赤字を健全化。フォークランド紛争でもアルゼンチン軍を撃破した。「政治」を「家庭」に置き換えても通じる名言である。 南アフリカ共和国第8代大統領ネルソン・マンデラ 「楽観的であるということは、顔を常に太陽に向け、足を常に前へ踏み出すことだ」 若くして反アパルトヘイト運動に身を投じたマンデラは、1962年に逮捕され終身刑となり、以後、獄中生活27年。しかし、彼は決してあきらめなかった。マンデラの大統領就任で、340年にわたる南アの白人支配は終わった。 凡人には、しばし楽観的という言葉を悪用してその日暮らしのお気楽人生を肯定する悪癖がある。足を前に踏み出してこその楽観主義だと反省。 傑物だから言葉が残ったのか、はたまた名言を吐いたから偉人となれたのか。今後は、日本の政治家の名言も調べてみたいが、失言特集にならないか心配してしまう今日この頃である。
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