774.言ってくれればやったのに(2016.6.13掲載)
女性が男性に言われてむっとする一言の第1位は、「言ってくれればやったのに」だとか。 しょっちゅう言ってるな、これ。 模範解答は「気づかなくてごめんね」。 言えないな、これ。 原始より、女性は気づきの天才だった。夫が狩りに出た後の洞穴住居を一人で守るわけだから、些細な変化や物音に気づかなければ家族の生命は安堵されない。家と子を守った気づき力がDNAに刻まれているのだ。 細かいことを気にしていては狩りに支障が出る男性は、大事なことに気づかない鈍感な生物になってしまったが…。 気づきに関するこんなデータがある。女性が初対面の男性のどこを最初に見るかというアンケートによると、1位は「顔」で2位が「指」。女性は男性の指を見て何に気づいているのか。 正解は、「薬指の長さで男性の身体能力に気づき、選抜の根拠にしている」。人差し指に比べて薬指の長さが長いほど、男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が多いことが証明されており、身体能力も優れているということ。この能力は生まれた時から不変であり、女性はこの点を目利きしているのだ。 英国の研究者が発表した論文によると、薬指の長さ÷人差し指の長さの平均値は1.02。これが、英国サッカー代表選手の平均になると1.06。 すごい。ルーニーもすごいが、指を見る女性はもっとすごい。 私も計測してみた。なんと、左手が1.08。けど右手は1.00。アンバランスな変態野郎か。いや、左手で勝負する男と呼んでほしい。 これからの商品開発は、細かい気づき力の差が明暗を分ける。よって、ヒットのためには女性の力を借りるしかないが、自身の気づき力も向上させねばならない。鈍い男とはいえ、後から身につけた気づき力はぶれないし、後進に伝承することもできる。 そんなことを考えながら、薬指を引っぱる今日この頃である。
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