800.2016年大団円(2016.12.19掲載)
今年一年の総括として、SMBCコンサルティング発表の2016年ヒット商品番付を見た。 東の横綱に鎮座するのは、「リオ五輪の快進撃」。昨年、西の横綱だった「体操日本男子」が他の種目も巻き込んで正横綱になった感じで、五輪全体が凄い盛り上がりだった。 西の横綱は、「ポケモンGO」。ここは、一昨年から「羽生結弦、錦織圭」「体操日本男子」と続いたスポーツ枠だったが、アウトドア系ゲームに取られてしまった。 東の大関は「君の名は。」で、西が「北海道(新幹線・日ハム・大谷翔平)」。そして、昨年東の横綱だったノーベル賞ネタが「日本人3年連続ノーベル賞」として東の関脇まで降りてきて、西の「ピコ太郎」と並んだ。日本人のノーベル賞受賞が日常化したからか、ピコ太郎がノーベル賞級ということか。 東小結「広島カープ」、西小結「インスタグラム」、東前頭筆頭「IQOS」、西前頭筆頭「シン・ゴジラ」…。 東前頭4枚目でやっと食品が登場かと思ったが、パスタではなく「バスタ新宿」で、結局食品は西前頭5枚目の「熟成肉」のみ。 まあ、今年は今後の社会や経済に大きく影響を与える出来事が多く、食品どころではなかったのかも。「マイナス金利」「五輪のコスト見直し」「豊洲市場問題」「イギリスのEU離脱」「トランプ現象」等々。 このような解析不能の混沌とした環境を、「VUCAの時代」と言うらしい。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字でVUCA。 確かにピコ太郎のヒットは、予測も解析も不能だった。 とはいうものの予測不能などという言い訳がビジネスで通用するはずもなく、来年も新商品開発に精を出すことを宣言して、2016年大団円とさせていただきます。
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