805.松山(2017.1.30掲載)
サラリーマンにとっての転勤先人気ベスト3が、札幌、仙台、福岡であることは有名な話である。 特に札幌ススキノ地区の人気は高く、「サラリーマンが二度泣く街」という二つ名で呼ばれている。極寒の地への単身赴任で涙するものの、人のあたたかさに触れて地域に溶け込み、帰還する際にもう一度泣くというのだ。 これら三大都市ほどの娯楽がないからメジャーではないが、我らが愛媛県松山市も住みやすさの点で転勤族の人気は高い。 例えば、全国1位の指標を並べると、通勤・通学時間の短さ20分(東京都39分)。病院までの距離0.5km(全国平均1.6km)。温泉などの公衆浴場194施設。坪あたりの家賃の安さ3285円(東京都区部8758円)。余暇時間の長さ6時間1分(東京都5時間11分)。ボランティア時間7分(全国平均4分)。防災士の数2971人…。 さらに、実感として自然災害の少なさがある。穏やかな瀬戸内海に面し、後ろに石鎚山の盾があるから台風と雪の被害が少ない。よって、農水産物も豊か。 ただし、他地域同様、地震だけは何とも言えない。兵庫県も熊本県も、震災までは企業誘致のパンフレットで地震の少なさをアピールしていた。 直近数十年の地震活動とよく似ているのが9世紀だという。9世紀の日本では、律令国家を揺るがす大地震が続いた。 830年秋田、841年長野・静岡、850年山形、863年新潟、868年兵庫、869年東北(大津波)・熊本、878年関東、880年鳥取、887年南海トラフ。 最近のパターンと酷似しているではないか。 1974年静岡、83年秋田、84年長野、95年兵庫、00年鳥取、05年福岡、07年新潟、11年東北(大津波)、16年熊本。 そして、抜けているのが関東と南海トラフ。 とにかく、用心すべき時期にあることは間違いないのである。
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