811.干し柿(2017.3.13掲載)
社員研修で必ず問いかける質問がある。 「もし明日地球が滅亡するとしたら、最後の晩餐で何を食べますか?」 ここで知りたいのは、即答できるメニューがあるかどうかということ。多くの社員が「うーん、なんだろ。カレーかなぁ」「えっと、わかりません」「焼き肉もいいな」という感じでしどろもどろ。 これじゃ目標達成は無理だな。流れ星が流れる間に3回願いを口にすると願いは叶う。つまりはそれだけ毎日思いつめているということ。そのことばかり考えて努力しているということ。 努力とは、好きなことを結果が出るまでやり続けること。やり続けられるほど好きだから結果が出る。すなわち努力は必ず報われる。 最後の晩餐と目標達成を結び付けるのは少々強引かもしれないが、小生「干し柿が好きだ」と毎日つぶやいた結果、今年はたくさんの干し柿を手にすることができた。在庫が枯渇して正月のお供え物の干し柿に手を出してしまい、日持ちのためのpH調整で酸っぱくなったそれに顔をしかめた去年とは大違いである。 もちろん酸っぱくても喜んで完食した。好きということはそういうこと。好きなタレントさんなら、ノーメイクでも変顔でも坊主頭でも好きにかわりはないでしょ。 そして新たな目標は、「夏の夕暮れ、蝉しぐれを浴びながら季節はずれの干し柿を堪能する」。 干し柿は冷凍保存が可能であり、いただいたその日に1個ずつ二重ラッピングして在庫している。1回目は軽く包み、2回目でしっかりラップ。それをチャック袋に詰め込んで冷凍庫へ。また夏に会おう! ただ、どうしても我慢できなくて、そのラップを1日に2個ずつはがすという非生産的作業の結果、さみしい在庫状況になってしまった。夏の夕暮れどころか、干し柿に桜を見せてやることも叶いそうにない。 あぁ、また熱く語ってしまった。今年の冬も届けてくれる人はいるだろうか。とにかく来夏に向けて再チャレンジ。 努力は必ず報われるのである。
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