820.ボルサリーノが似合う男(2017.5.15掲載)
コテコテの霜降りカルビを肉汁と共に白めしに乗せて食らう。 まさに焼き肉の悦び。 最近、この真逆ともいえる食事法にチャレンジしている。あっさり赤身肉を白めしなしでそのまま食べるのだ。これが結構いける。すっかり消化力の落ちた50代の胃に優しく、胸焼けしないさわやかメニュー。 目的は、高タンパク低脂肪低糖質の食事で脳を活性化させること。これまで脳のエネルギー源は糖質とされてきた。しかし、真の脳のエネルギーは脳内ホルモンと呼ばれる神経伝達物質であり、この合成にはタンパク質が不可欠なのである。 代表的な脳内ホルモンを紹介する。 グルタミン酸から合成される「ギャバ」は安らぎをもたらす。フェニルアラニンからはテンションの上がる「ドーパミン」とやる気の「アドレナリン」が作られ、トリプトファンは幸せ感の「セロトニン」と安眠ホルモン「メラトニン」の合成材料となる。 グルタミン酸もフェニルアラニンもトリプトファンも、タンパク質を摂取すれば自然と体内に入るアミノ酸。これで前向きになれて安定した多幸感が得られるなら、麻生太郎副総理が語る理想の日々に近づけるぞ。 「朝、希望を持って目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝と共に眠る」 これぞシンプルかつ充実した人間の営み。 1日に必要なタンパク質(60g)をバランスよく摂る組み合わせは、豆腐半丁、卵1個、納豆1パック、チーズ1個、牛乳200ml、肉100g、魚1切れ、もちろんかつお節がっつり。 カロリー制限より糖質制限、そして脳にはタンパク質。 この食事でボルサリーノが似合う男を目指す所存である。
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