827.イソフラ天国(2017.7.3掲載)
ある米国人研究者が、「日本の女性が美しいのは大豆のおかげだ」と語っていた。 大豆には女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが多く含まれ、それが更年期障害を抑制するからだそうだが、「大豆をおいしく食べられるメニューは日本にしかない」らしい。だから米国人は、イソフラボン源として豆乳をせっせと無理やり飲んでいる。その消費量は日本の約2倍。 煮豆、豆腐、納豆、きな粉…。大豆食品がいろいろ揃う日本は、まさにイソフラ天国なのだ。 1日所要量は40〜70mg。サプリメントに頼る必要は全くない。煮豆なら80g、豆腐半丁、納豆1パック、きな粉20g、豆乳200ccで自然に摂取できる。 女性だけではない、身内のおじさん80歳代がこぞって前立腺を患っているのだが、治療の一環として女性ホルモンを注射している。ならばイソフラボンも効くのではと毎日豆乳生活なのだ。 個人的には節分の豆が一番好きである。豆まきを終えた後、年の数だけ食べる炒り豆。年齢と共にイソフラボンの摂取量を増やす理にかなった歳時記。 年に1個ずつしか増えないはずの炒り豆だが、気がつけばいつの間にか両手にどっさり。特に今年は、節分の夜に宴席が重なり深夜の帰宅。玄関口でリアルな鬼に豆を投げつけられた後だけに、山盛りの豆が胸につかえた。 節分の豆市場は意外と大きく、2月3日だけで40億円の豆が消費される。これに丸かぶり寿司が加わり、バレンタイン前の食品業界最大イベントとなるのである。 年の数だけ炒り豆喰らう、恵方寿司よりイソフラボン。 老若男女がしっかりイソフラボンを摂り、来年は平和な節分にしようと誓う今日この頃である。
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