837.90日(2017.9.18掲載)
9月に入り、今年3クール目のドラマも雌雄を決しつつある。NHKの大河ドラマのように、何があろうと4クールを貫く場合もあるが。 いま、ほとんどのドラマが1クールの3ヶ月サイクルで改廃されているが、昔は6ヶ月モノが多かった。京塚昌子の「肝っ玉母さん(1968)」、水前寺清子の「ありがとう(1970)」、山口百恵の「赤い迷路(1974)」、水谷豊の「熱中時代(1978)」。みんな6ヶ月だった。 古谷一行の「金曜日の妻たちへ(1983)」や、板東英二の「毎度おさわがせします(1985)」が3ヶ月だったから、1クール化は1980年代以降の傾向か。 食品業界で3ヶ月サイクルといえば、コンビニの弁当、おにぎり、調理麺が代表的。3ヶ月でリニューアルし、旧バージョンの不良在庫率1%以下を目指す神業調整の日々である。 春夏秋冬の日本。やはり3ヶ月サイクルが体になじむのか。いや、それだけではない。人間の細胞が3ヶ月で生まれ変わることも大きく影響しているはず。肌は40日、心臓は22日、肝臓は30日、骨は90日と部位によって差はあるが、とにかく3ヶ月あれば全身が生まれ変わる。 だから、ダイエットにしても3ヶ月かけて体重を落とした後、もう3ヶ月その体重を維持することができれば、細胞が体型を記憶してダイエット成功となる。 ドラマが終わり、コンビニ弁当と人間の細胞が入れ替わる3ヶ月間。果たして長いか短いか。 映画音楽で有名になった「80日間世界一周」という作品があるが、豪華客船で1クール分のドラマを見て、全身の細胞を入れ替えつつダイエットを成功させる90日間世界一周の旅はどうか。 船上の3ヶ月に思いをはせる今日この頃である。
\\\\
|
column menu
|