886.100円(2018.9.17掲載)
韓国人を日本に招いて接待する際、名所旧跡観光、会食や夜遊び案内などを含めて最も喜ばれるスポットは100円ショップである。 日本人が韓国のコピーショップでその精巧な模倣技術に狂喜するように、韓国人は全部で7万点といわれる100円商品の中で乱舞するのだ。 韓国にも100円ショップならぬ1000ウォンショップはあるが、「ダイソー」が約600店と少ない(日本は大手チェーン合計で5500店、市場規模5500億円)。 それに、とにかく日本の100円ショップはレベルが高い。毎月700品目の商品が入れ替わるというのだから、来日するたびに覗いても新鮮さは失われないし、免税店のおみやげより安上がりで喜ばれる。 日本に1ヶ月間滞在した知人のキム氏も「5000円で生活必需品が全て揃った」と涙ぐんでいた。 そんな、韓国人を魅了する100円ショップの人気商品は「単3乾電池4本セット」「印鑑」「粘着テープ」「スリッパ」「傘」等々。 そして、食品部門の1位は「レトルトカレー」。私もカレーに負けじと100円ショップ用に加工食品を設計したことがあるが、納価65円、発注ロット100万個のハードルは高かった。 今月もキム氏は買いまくった。「単3乾電池4本セット」が韓国製であることなどおかまいなし。商品を次々とかごに入れる様は爽快ですらある。 海外での買い物といえば、値段交渉も楽しみの一つであるが、100円ショップは値段のことを気にせず買いまくる大富豪気分が醍醐味なのか。 そんなプチ富豪気分で100円のLEDライト10個をかごに入れていたら、キム氏に怒られた。 「それ電池別売りネ。そんなの買ってたら100円ショップの意味ないヨ」 ごもっともな指摘である。 すぐに電池付きのLEDライトに交換した初秋の昼下がりなのである。
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