891.徐福まんじゅう(2018.10.22掲載)
昭和55年に愛媛県で開催されたインターハイ。通称「ゴーゴー総体」。 高校2年の中心メンバーとして頑張った我ら昭和38年まれが、ゴーゴー55歳になり感慨もひとしおである。 ただ、当然のように健忘症と戦う日々である。タレントの名前が出てこない、手帳をどこに置いたかわからない、調べたばかりの英単語の意味を失念してしまった…。 ある雑誌で同じようなデータを見た。1995年にGordonが発表した論文によると、「何を最も思い出せないか」という質問に対する回答で「人の名前」「ものをどこに置いたか」「いま調べた電話番号」という項目がベスト3となっていた。 さらに、1998年にCrookらが発表した論文では、「1時間前に紹介された人の名前を思い出す能力は、50代で25歳の約半分に落ちる」というデータが紹介されていた。 ここらで対策を打たねばと不老長寿の秘薬を探し始めた昨今、コエンザイムQ10を1日60mg摂取しながら、はるか2200年前の徐福伝説に思いを馳せたのである。 秦の始皇帝の命を受けた徐福は、不老長寿の薬を求めて日本に渡った。徐福の渡来伝説が残る場所は日本に約20ヶ所。そのうち、最有力地は佐賀、和歌山、富士山の3ヶ所らしい。 結局、徐福は秘薬を見つけることができず、日本に骨を埋めることになるのだが、現在の羽田、波田、畑、秦などの「ハタ」姓は、始皇帝の追跡を恐れて名を変えた徐福の子孫といわれている。 ということで平成の秘薬探しは医学界の徐福、老化防止研究の第一人者、浜松医科大高田先生の「老化を止める14の方法」にたどり着いた。 健康に悪いものこそ身体に必要(コレステロールや食塩摂取が少ない人ほど短命)。できるだけ体を動かす。1日40分は歩く。片足で立つ訓練をする。60歳を過ぎたら難しい仕事をしない(ストレスを貯めない)。好奇心を持つ。カフェインを摂る。65歳までは仕事を続ける。日記をつける。芸術に触れる。若い人と触れあう。外国語の勉強をする。睡眠のリズムを守る。考えを整理する。 佐賀県のおみやげ「徐福まんじゅう」をつまみながら、全クリアを目論む今日この頃である。
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