893.ロイホ(2018.11.5掲載)
先日、ロイヤルホストで和風だしのプレゼンをさせてもらった。ロイホ好きとしては天にも昇る気持だった。 スピッツの名曲「ナナへの気持ち」で「街道沿いのロイホで夜明けまで話し込み〜」と歌われているファミリーレストランのロイホである。 ロイホが好きになったのは、15年も前から接客用語にこだわっているから。 2003年に「ファミ・コン言葉禁止令」を社内で徹底したのだ。 ファミ・コン言葉とは、ファミレスやコンビニのアルバイトたちが多用する耳障りで変な丁寧語のこと。 「こちらコーヒーになります」「紅茶でよろしかったでしょうか」「千円からお預かりします」「おタバコのほう、お吸いになられますか」「山田様でございますね」 どこで習ったんだ、そんな日本語。美しき我が日本の「ことのは」を冒涜する不届き者っ。 ロイヤルホストはそんなオヤジのぼやきに応えてくれ、5つの禁止フレーズとその正しい言い方を全国の従業員食堂に掲示してくれたのだ。すごいぞロイホ。さすが博多っ子企業。 ちなみに、前述の禁止フレーズの正しい言い方は、「お待たせしました。コーヒーでございます」「紅茶でよろしいですか」「千円、お預かりします」「禁煙・喫煙どちらの席がよろしいですか」「山田様でいらっしゃいますね」となる。 数ある外食産業の中で、今、最も勢いのあるロイヤルグループ。「業績は体質の結果」とよく言うが、こんな細かな配慮がグループ1330億円の売り上げを支えているのかもしれない。 ちなみに、グループの中でおすすめのショップは、ミセスエリザベスマフィン。36種類のオリジナルマフィンの中から常時12種類を焼きたてで提供してくれる。 横浜と福岡にしかないが、旅のおみやげに、そっと千円札を出してみてはいかがだろうか。
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