910.アポロって(2019.3.11掲載)
お台場にある日本科学未来館に行くと、宇宙居住棟のコーナーに宇宙食が展示してあり、お土産で売られていたりもする。 宇宙飛行士、毛利衛館長渾身の企画に違いない。 宇宙食といえばガチガチに殺菌したレトルト食品が主流であるが、最近では基準をクリアした一般品の持ち込みも可能らしい。実はこの基準というのがくせもので、今から20年程前、日本の水産加工メーカーが大混乱する事件があった。 1997年、米国は日本に対し「水産品を米国に輸出する場合、宇宙食と同じ基準で製造したものでなければ我々は受け入れない」と通告してきた。 HACCPと呼ばれるこの基準、アポロ計画時代にNASAが考案したものだが、とにかく無理難題ときれい事のてんこ盛り。 そんなもん、日本の魚屋さんに押し付けられても困る。完全ないやがらせ、貿易摩擦の報復、アメリカ至上主義の象徴だ。けど、商売のため利益のため、かまぼこ屋さん、缶詰屋さん、かつお節屋さんなどが頑張ってHACCPの認定を取り、輸出を継続した。ほんとうに苦労した。 ところで、アポロってほんとうに月に行ったの? この疑問文をタイトルに冠した著書で証拠写真を見てみる。空気のない月面ではためく星条旗。着陸船と岩石の影の方向がバラバラ。逆光なのに明るく映る飛行士。ジェット噴射で着陸したのに乱れていない月面…。 アポロって、ほんとうは月に行ってないのかもしれない。 となると、やはりHACCPはいやがらせだ。それを確信する毛利さんのエピソードがある。 毛利さんがスペースシャトルへの納豆の持ち込みを申請したところ、「においはいいが、ねばねばがダメだ」と断られた。ねばねばというより、納豆菌の持ち込みがまずいだろう。 とはいうものの、いやがらせのおかげで日本の水産加工技術が向上したことは間違いない。せっかくだから、宇宙ステーションにカニカマとサバ缶とかつお節を持ち込んでもらいたい。 日本のファースト・マン、毛利館長にお願いするつもりである。
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