943.のび太の商品開発(2019.11.4掲載)
加工食品の商品開発で壁にぶつかった時、その開発担当者がのび太だとしたらドラえもんに何を頼むだろう。 当然、「安くておいしいもの出してよ〜」では物語が成立しないし、「30代の働く女性に響くセブンイレブンの調理麺」ではリアルすぎて楽しめない。 つまり、ドラえもんとして1本の作品が成立するような食品ネタを考えれば、ヒット商品につながるツボがひらめくのではないか。 そこで、ドラえもん的新商品を考えてみる。 「セレブふりかけ」…単身者が一人わびしく作ったやもめ料理が、このふりかけをかけるだけで「吉兆創作懐石」に変身する。 「完熟天秤」…果物をこの天秤に乗せると、完熟していておいしいものほど激しく針が振れる。オプションで、「はしり、旬、名残」の表示も可能。 「添加ライト無添加ライト」…添加ライトを天然の食品に当てると添加物が付与され、日持ちが良くなる。また、添加物たっぷりの加工食品に無添加ライトを当てると添加物が除去され、自然な味になるが腐敗しやすくなる。 こんな感じで勝手な発想は尽きることがない。お気楽かもしれないが、前向きに進むしかない。 前向きといえば、以前、ある番組で紹介されていたホンダの二足歩行ロボット「アシモ」の開発秘話を思い出した。 アシモが何かにつまずいて前かがみに倒れそうになった時、倒れまいと反対方向に足を突っ張るとバランスを崩してひっくりかえってしまう。逆に、前かがみになった方向にそのまま体重を移動して足を踏み出すと、問題なく歩き続けることができ、歩行プログラムが完成した。 逆転の発想ではあるが、考えてみれば行こうとする方向に体をあずけることが一番自然なことだったのだ。 ドラえもん的お気楽発想をアシモ式プラス思考で発展させ、画期的新商品につなげたいと思うのである。
\\\\
|
column menu
|