964.56年周期(2020.4.6掲載)
コロナ騒動で東京五輪が延期になってしまった。 振り返れば、1964年の東京五輪も、コレラの蔓延で開催が危ぶまれていたらしい。 ゴミ回収システムが構築されていなかった当時、街は生ごみで汚染され、コレラ菌の温床となっていた。当時の映像を見ると、割烹着の主婦が、普通に生ゴミを路上に捨てていた。 街はきれいになったが、56年前と似たような状況の今。 ふと、黒川伊保子先生の56年周期説を思い出した。感性研究の大御所である黒川先生は、「人間の感性は28年で真逆になり、56年で元に戻る」とおっしゃっていたのだ。 たしかに、今のファッションは、ぴちぴちスーツに細身のネクタイを締めて丸っこい車に乗るから1964年に近い。だぶだぶスーツに太いネクタイに四角いクルマの1992年とは真逆である。 他にも、東京タワーと東京スカイツリーの竣工間隔は54年でまあまあおしい。 ところで、この56年周期説のベースにあるのは7年周期説らしい。人間の骨髄液は7年で入れ替わる。また、脳の短期記憶の領域は7つあり、7つまでの情報はすぐに脳内に取り入れられて、ひと揃いに見える。 だから1週間は7日。生まれて7年たつと小学生、14歳は思春期真っただ中で、21歳でオトナ、28歳で結婚適齢期、35歳で課長、42歳で部長、49日は極楽浄土に行けるか否かの判決が下る日…。 56年前の食品業界はどうだったか。 おぉ、あるではないか。漫才コンビのミルクボーイが、昨年末にネタで使ったケロッグの「コーンフレーク」。1963年発売だから、ぴったり56年ぶりの大炎上。 となると、1964年発売のカルビー「かっぱえびせん」が今年再ブレイクするのか。 知人の売れない漫才師にアドバイスする予定である。
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