966.ライブハウス(2020.4.20掲載)
最近、まあまあ悪者にされているライブハウス。 むかし、スカパンク系バンド「スネイルランプ」のライブに行ったことがあるが、たてのりオールスタンディングの密閉空間は、確かにやばかった。 当時のレポートである。 19時00分 ライブハウスの前をクルマで通過し、100円パーキングへ。裏手の公園にジーンズとTシャツ、首にタオルという若人の群れを発見。「公園清掃のボランティアかな。ごくろうさん。若い汗はいいねぇ」。 19時20分 ネクタイ姿のため、入り口付近で係員に間違えられつつ入場。超満員。なんと、さっきの首にタオル軍団が全員ここにいた。これが正装なのか。 19時30分 係員からのアナウンス、「ステージ、フェンスへのダイブは危険ですのでおやめ下さい。また、倒れた人がいたら、周りの人が起こしてあげてください。ケガのないようにお願いします」。げげっ。ケガはしたくないので5歩下がり、チャージの生ビールを飲み干す。 19時40分 前座バンド「ロリータ18号」登場。知らない。 20時20分 スネイルランプ登場。場内たてのりフルテンションだが、私は恥ずかしいので上下動なし。室温35℃、湿度85%に上昇。隣のおねえちゃんの汗が飛んでくる。 20時40分 ダイブの若者が人波の上で踊る。下の客は苦しくないのか。平均年齢20歳前後。男女ほぼ同数。おっさんは、まだ、たてのりできず。 20時50分 生ビール由来の膀胱拡大が進む。やばいけど、この状態でトイレに移動するのは自爆行為。とりあえず汗で消費。 21時00分 室温40℃、湿度90%。酸素希薄。バスドラムが膀胱に響く。ここで、上下に体を揺らすと我慢できることを発見。結果的にたてのり。 21時10分 アンコールはスカ版「蛍の光」。せつないメロディーが若人と共にたてのりできたことの達成感を醸成する。 サウナ状態でかなり気持ちいい。首にタオルが欲しくなった。 まあ、どう考えても今はやばい空間である。
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